京都教育大学 × 大阪教育大学 × 奈良教育大学 京阪奈三教育大学連携推進事業
「学び続ける教員」のための教員養成・研修高度化事業 ―京阪奈三教育大学連携による教員養成イノベーションの創生―
 
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6つの取組内容

 

取組1 

双方向遠隔授業システムを用いた教育課程の連携及び教員養成・研修の高度化のための活用方法の共同開発

 

事業成果指標

事業概要

1.双方向遠隔授業システムを導入することにより、三教育大学それぞれがもつ特色ある授業を配信・共有し合うことで教育課程の幅を拡げ、学修の充実を図る。

2.授業の他に、同システムを活用して、三教育大学学生・教職員の研修会・研究会、及び事務連絡機能等の充実を図る。

3.本取組の成果を応用・発展させることとして、同システムを用いた大学間連携の在り方や方法を他大学に提供するとともに、大学と遠隔地を結ぶ現職教員研修、教員免許状更新講習等で活用する。


具体的な事業成果指標(平成29 年度末目標値)

1-1.双方向遠隔授業実施のためのインフラ整備

  (学生にとって負荷がかからず対面授業に近く、機器トラブルの少ない環境構築の実現)

1-2.特色ある科目の提供と授業の質

  (特色ある科目を提供し続けることと、他大学学生との協働学習の実現)

2.三教育大学間における学生、教職員の研究会・研修会の開催。事務連絡を含めた双方向遠隔テレビ会議の実施

  (定期的な研究会・研修会として年6回以上開催)

3.本取組の成果の応用・発展的活用

  (三教育大学以外へ環境構築の手法並びに成果の提供)

  (へき地学校への教育支援等並びに教育実習生指導への活用)

  (教員免許状更新講習等への活用)

  (教員研修への活用)

 

主な成果

特筆すべき取組事項


〇上記1についての実績の具体

〔1-1〕

以下が実現できた。

(1) 教務上の課題(学年歴、時間割、出席確認、試験方法、成績評価、事前資料の提供方法等の調整)の解決。

(2) LMSサーバーの設置。

(3) 当日に受講できなかった場合の措置として、授業の録画・保存・事後視聴の体制構築。

(4)「三教育大学双方向遠隔授業に係る教務事務マニュアル」の作成。

(5) 授業担当教員の意見交換会を開催し、機器トラブルのない環境樹立(機関別認証評価で認められた)。


〔1-2〕

以下が実現できた。

(1) 特色ある科目の提供。

・健康科学論/学校安全/アジアの中の日本美術史/持続可能な開発のための教育(ESD)概論/性倫理と性教育/等




【開設状況の推移(学部教養科目)】
年度科目数受講者数
平成24年度後期 5科目310名 
平成25年度23科目1879名
平成26年度 26科目2611名
平成27年度25科目2933名
平成28年度19科目2865名
平成29年度17科目2368名


【受講学生・教員のアンケート結果】
  • 学生の反応(アンケート実施 H26年7月、回答総数153名):93%の学生が他大学の授業を受講できて良かったと回答。
  • 教員の反応(担当教員17名、H25 年後期、H26年前期):「受講生が少ないので、双方向授業をすることにより、学生の多様な意見を引き出すことが出来る。学生にとっては刺激が大きくなる。」「多様な授業を受けることが出来る。」等

(2) 双方向遠隔授業における複数大学学生によるアクティブ・ラーニング(AL)(授業の質改善として)

・双方向遠隔授業におけるALの在り方を検討し(H27)、以後「持続可能な開発のための教育(ESD)と世界遺産」「持続可能な開発のための教育(ESD)概論」「都市防災対策と防災教育」等に取り入れて実施し、報告・提供した(H27年度事業報告フォーラムにて)。

(3) 双方向遠隔授業における障害を持つ学生への対応(授業の質改善として)

PCノートテイク、資料の背景や文字の配慮、タブレットPSの提供、遠隔トークセッション等の措置を検討し(H27)、該当学生のいる科目(「障がい者支援入門」)で実施し、報告・提供した(H27年度事業報告フォーラムにて)。


〇 上記2についての実績の具体

同システムを用いた以下の事業が実現できた。

(1) 三教育大学間学生相互の交流の実施(「学生主体セミナー」(学園祭実行委員会・体育会)等計31回)

(2) 三教育大学間教員によるFD研修(毎年1回)

(3) 三教育大学間職員によるSD研修の実施(平成24年度~平成29年度まで、文科省及び外部から講師を招聘し継続的に開催した(計24回)

(4) 「京阪奈三教育大学連携推進協議会」事前打ち合わせ、各プロジェクト及び副学長会議等の実施(毎年10回以上)


〇 上記3についての実績の具体

以下が実現できた。

(1) 北海道大学に同システムのノウハウを提供し(H25.10)、道内国立大学間での双方向遠隔授業実現に貢献(北海道地区国立大学教養教育連携実施事業「第1FDフォーラム(H28.2.12)」・「第2FDフォーラム(H28.9.1)」の2回において事例報告及びパネリストとして参加した)

(2) 「高度理系教員養成プログラム」(本事業PJ6)での活用

(3) 三教育大学以外の大学との双方向遠隔授業(京都教育大学・鳴門教育大学教職大学院間)(H28以降3科目)

(4) 山間・へき地への教育支援、及びそこでの教育実習指導に活用(奈良教育大学と十津川村)(H28年度・29年度)

(5) 平成30年度の教員免許状更新講習受講者倍増も視野に入れ、同システムを用いた講習の検討

 

双方向遠隔授業とは

 近年,情報通信技術(以降,ICT)の急速な発展に伴い,小学校・中学校・高等学校等での情報機器等の利用が進むとともに,これまでの教授法や学びのあり方も変化しつつあります。
 このため,21世紀を担う子どもたちに求められる情報活用能力を育むには,教員を目指す皆さんにおいても実際の授業に活かせるICT活用能力を身につけることが求められています。

 平成24年度後期より,京都教育大学・大阪教育大学・奈良教育大学ではテレビ会議システムを使って双方向遠隔授業に使用できるよう教室を整備いたしました。これらの整備により,三大学はインターネット回線を通して,講義の様子を送信したり,受講生の様子を受信したりすることが可能になりました。平成25年度からはこれをさらに広げ,今では他大学から発信される科目を所属大学教育学部の教養科目として位置づけ実施することとなりました。
 教員が講義を実施する際には,自分の大学および他の
2大学の学生も同時に受講することとなり,教員は目の前に自分の大学の学生を,モニタ上には他の2大学の学生を見ながら授業を進めることができます。つまり,学生のみなさんは通常通り講義を受講すると同時に,他の2大学の学生は映像を介して,教員と意思の疎通を図ることが可能です。講義や教員によっては,学生同士が映像等を介して議論等を行うことができます。


双方向遠隔授業

 自分の大学にいながら同時に各大学の特色ある授業を受講できるというメリットがあり,他の2大学の学生の方々と授業を通じてどんどん交流を深めるとともに,皆さんの学習の幅を広げていってください。京阪奈三教育大学はこの授業を通してより高度なICTスキルを持った教員養成を目指しています。

 
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